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院長のひとり言

ブラキシズムのさまざまな影響と弊害
ブラキシズムは、歯・歯肉・歯槽骨(歯を支える骨)とその周囲の組織にさまざまな影響や弊害を及ぼします。歯や周囲の骨などが受け止める咬む力は、強い人では70kgを超えるようなとても大きな力です。
ブラキシズムの場合、その大きな力が持続的に加わるため、硬い物を食べるときのように一瞬だけ強い力がかかる場合よりも、ずっとおきな影響がでるのです。

●歯への影響

1、歯がすり減る

歯がすり減るブラキシズムにより激しく歯どうしをこすりあわせるために、硬いはずのエナメル質もすり減ってしまい、中の象牙質が見えてきています。
歯がすり減るときどきしみたりしますし、残ったエナメル質の部分が薄くなって強度が落ち、歯が割れやすくなります。
歯がすり減るもっとする減ると、露出した“歯髄”という歯の神経に細菌が感染し、歯髄に炎症が起こってしまいます。
歯がすり減る

また、力の影響で歯髄が死んでしまったり、歯の根の先端に炎症が起きることがあります。腫れたり、咬むと痛みが出たりします。

2、歯がしみる(知覚過敏)

歯がしみる
ブラキシズムのために、むし歯でもないのに歯がしみることがあります。

3、冠や詰め物がはずれる

冠や詰め物がはずれる力のかかり具合によっては、たびたび冠や詰め物が外れたりします。

4、歯が割れる

歯が割れる強力な力で激しくこすり合わせることにより、歯そのものが割れてしまうこともあります。歯髄が残っている場合、強度が落ちてくるため、いっそう割れやすいのです。
割れてしまうと、治療のしようがなく、残念ながら抜歯しなければならないことが多くなります。

歯が割れる

●歯肉・歯槽骨(歯を支える骨)への影響と弊害
歯周病にかかっている歯に、さらにブラキシズムによって大きな力が加わると、急速に歯肉や歯槽骨の状況が悪化することがあります。

歯周病との相乗作用
歯周病との相乗作用
この状態を放ったままにしておくと、抜歯せざるをえなくなることもあります。

正常な歯周組織のX線写真正常な歯周組織の
X線写真
ブラキシズムによって歯周病が悪化している歯のX線写真。 ブラキシズムによって歯周病が悪化している歯のX線写真。 
矢印は骨が吸収したところ

●その他さまざまな器官への影響と弊害
ブラキシズムは、歯や歯周組織の異常だけでなく、顎の関節や顔面の筋肉などに悪影響を与えることもあり、頭痛や肩こりといった症状と関係していることもあるのです。その他さまざまな器官への影響と弊害

  1. 顎関節症(あごの障害)
  2. 口のまわりの筋肉の痛み
  3. あごのずれ
  4. 顔面の変形
  5. 頭痛・肩こりなど

●骨の隆起:これって歯肉の腫瘍?
下の写真の矢印部は、歯ぐきが膨らんで触れると硬く、骨ばっています。これは遺伝や咬みあわせ、強い咬合力などにより、骨が部分的に増殖したもので、上あごの中央部、下あごでは犬歯の内側付近にできることが多いようです。病的なものではないので、問題がなければ取り除く必要はありませんが、入れ歯を作るのに障害になったり、食事に影響が出るような場合には、外科的に取り除きます。

骨の隆起 骨隆起の起きやすい部位

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